田邉晴子 展

キュレーション:浅井俊裕(水戸芸術館現代美術センター)

1999年5月14日(金)〜6月25日(金)
1:00pm-7:00pm 水曜〜土曜 Open 祝休
  1. 5月14日(金) 6:00-8:00pm オープニング・パーティー(カンパ制)
  2. 5月29日(土) 4:00-6:00pm 対談「プライベートルーム」 田邉晴子 vs. 浅井俊裕 (終了後懇親会あり)
  3. 6月12日(土) 4:00-6:00pm 対談 田邉晴子 vs. 山本香(終了後懇親会あり)いずれもカンパ制
作品写真

会場写真
会場写真

もともとマンションの一室だったギャラリーが、田邉によって再び居住空間に戻される。田邉は身体の内と外との関係にこだわってきた作家である。とくに今までは「殻」としての身体、身にまとっている衣服としての身体という、一見すると無機的な見せ方をしてきた。それが写真というメディアと結びつくのは必然的である。写真も物の表面の薄皮を光によって剥ぎ取る装置だからである。しかし彼女は、90年前後に流行ったように身体を記号化されたオブジェとして消費社会に投げ返したような殺伐とした風景を作り出すわけではない。彼女と作品との関わり、そして彼女の作品と見る者との関わりには、当初から癒やしの要素があったような気がする。その癒やしは偽善的なヒューマニズムの伝統を引きずるものではなく、相手が意思をもたない「殻」だからこそ成り立つ、今の時代を反映した逆説的な癒やしなのである。

浅井俊裕

田邉 晴子 TANABE Haruko
1993.3 京都芸術短期大学 ビジュアルデザイン科 卒業 【卒業制作展にて、学長賞受賞】
1995.4 成安造形大学 写真クラス 編入学
1997.3 成安造形大学 写真クラス 卒業 【卒業制作展にて、優秀賞受賞】
1997.4 成安造形大学 研究生として入学 インターメディウム研究所( IMI )入学
1998.3 成安造形大学 研究生 終了 インターメディウム研究所( IMI )卒業
1998.4 成安造形大学 写真クラス テクニカルアシスタント
1996.2 グループ展『 14の眼 』 【サードギャラリー AYA /大阪 梅田】
1997.1 個展『 殻 』 【ギャラリー ISISS /京都 北山】
1998.1 個展/ギャラリー ISISS 推薦展『 2 - TWINS 』    【ギャラリーISISS /京都 北山】
1998.2 グループ展『 写真に住む 』(インターメディウム研究所 写真コース)
【大阪球場 ミサワホームモデルハウス/大阪 難波】
1998.10 神戸アートアニュアル 映像考/… 【神戸アートビレッジ /神戸】
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