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CASの開設趣旨

1998年夏、大阪市内のマンションの一室でCASは誕生しました。 以後国際交流展を含む展覧会や講演会、シンジウムなどを開催。美術作家、学芸員、美術愛好家、学生などさまざまな立場の人が参加する非営利組織として活動してきましたが、2001年7月「特定非営利活動法人キャズ」が成立したことにより、新たな一歩を踏み出します。

CAS開設趣旨

 CASの基本は非営利のアートスペースです。なぜ非営利が重要なのかというと美術が営利目的になるといろいろなしがらみが発生するからです。 CASは美術をそのしがらみから解放したところで出発したいと考えています。そのことにより、作家・キュレーター・鑑賞者や愛好家は自由な環境で美術に参画し、かかわることができます。

 CASの考える美術とは「造る・展示する・観る」という硬直した関係でなく、「美術のありかた」自体を指します。美術とは「美術を実現していく意思」です。その意志はすべての人に開かれています。 しかし今、その意志は営利のために分断されています。お互いの領域を確保するために、クオリティの追求とは関係なく「制度(画廊や美術館)」の存在が各役割を保護しようとしています。

 CASはその「意志」を「美術」として捉えます。 また、あらゆる立場の人が展覧会の成立に直にかかわることにより、私たちの考える美術が可能になると思っています。

  1. CASはこれまでのギャラリーとは異なる非営利のコンテンポラリアート・スペースです。
  2. CASでは作品の売買をいたしません。
  3. CASでは商業ベースに乗りにくい実験的作品を主に扱います。
  4. CAS運営委員会が選ぶキュレーターにより開催期間1~2ヶ月の個展が企画開催されます。
  5. CASはスペースを提供するとともに ネットワークによる広報やボランティアによるサポートをします。 制作、搬入費用などの援助は行いません。
  6. CASの運営は無給で参加する協力者に開かれています。
  7. CASは「キャズ」と発音します。