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Scores 金沢健一 (彫刻) + 浦 裕幸 (音楽)

■会期 2018年4月7日(土)~4月21日(土) 14:00-19:00 月・木休み

  • オープニングレセプション:4月7日(土)17:00~¥500(1ドリンク付き)
  • パフォーマンス/トーク 金沢健一/浦裕幸:4月21日(土)16:00~(参加費¥500)

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アルミニウム角パイプの4面に3種類の幅と深さの異なるスリットを刻んだ彫刻がある。「Scores」と題し、その彫刻を楽譜に見立ててみる。彫刻の造形要素を音や時間に置き換え、音楽を制作する。彫刻の刻みが音の刻みとなる。「score」には音楽の「楽譜」という意味と「刻む」という意味があるのだ。音が空気の振動であり、周囲の空気を形作るのであれば、「Scores」の音楽は彫刻の分身、あるいは彫刻の影のような存在として捉えることができるかもしれない。

2015年から始まる「Scores」と題された彫刻家の金沢健一と音楽家の浦裕幸とのコラボ レーションは、彫刻とその構造を基にした音楽を同居させ、一体化した空間が生み出せるのか探る試みである。 

(金沢健一)
金沢 健一 KANAZAWA Kenichi  彫刻、パフォーマンス
工業製品としての金属を素材に、幾何学的な形態による構成的な作品、またそれと並行して、不定形に熔断した鉄板から音を発見する《音のかけら》、振動の物理現象であるクラドニ図形を利用した《振動態》など視覚、聴覚、触覚を結びつける作品も制作する。多くの美術館で展覧会、パフォーマンス、ワークショップを展開している。
1956  東京都生まれ
1979  東京藝術大学美術学部工芸科鍛金専攻卒業
1981  東京藝術大学大学院美術研究科修了
現在、多摩美術大学非常勤講師、東北芸術工科大学非常勤講師 、日本大学芸術学部非常勤講師
[受賞歴]
1979   東京藝術大学安宅賞 (’81)
1981 「第3回ジャパンエンバ賞美術展」国立国際美術館賞
1982 「第14回日本国際美術展」東京都美術館賞
1998 「第1回岡本太郎現代芸術大賞展」準大賞
2003 「第20回記念 現代日本彫刻展」毎日新聞社賞、市民賞
 
[主な個展 2000年以降]
2000   「ラボラトリィ2 共鳴する空間 金沢健一 音のかけら」 新潟市新津美術館
2001 「金沢健一展」ギャラリーなつか/東京(’01,’02,’05,’08,’13)
2002 「はがねの変相−金沢健一の仕事」 川崎市岡本太郎美術館/神奈川
2005 「金沢健一 響きの庭 —目で聴く音、耳で見る形—」慶応義塾大学日吉キャンパス/神奈川
2006 「金沢健一「音のかけら」とワークショップ展」 川越市立美術館市民ギャラリー/埼玉(’07,’08,’09,’10)
2011 「〈川越の美術家たち〉金沢健一展― 出発点としての鉄1982-2011」川越市立美術館/埼玉
2012 「音のかけらと音楽のかたち 2012」 川越市立美術館アートホール/埼玉(13)
2013 「金沢健一展 自由になるための規則と偶然」 ギャラリー揺/京都(’15)
2014 「Vibratile Shape 2014 振動という現象」 川越市立美術館アートホール/埼玉
2015 「金沢健一展 記憶の層としての構造 あるいは建築のような」 いりや画廊/東京
  「金沢健一Vibratile Shape 2015 振動という現象」CAS/大阪
2015 「音のかけらと音楽のかたち2015 Scores」川越市立美術館アートホール/埼玉
2017 「Scores 彫刻 音楽 建築」東京アートミュージアム 
  「Vibratile Shape 2017 共振域 モートン・フェルドマンと吉村弘の音楽をめぐって」川越市立美術館アートホール/埼玉
[主なグループ展 2000年以降]
2000   「知覚するかたち」 福井県立美術館
2001 「第4回雨引の里と彫刻」 桜川市/茨城 (’03,’06,’08,’11,’13,’15)
  「life/art ’01」 資生堂ギャラリー/東京 (’02,’03,’04,’05)
2003 「第20回記念 現代日本彫刻展」 宇部市野外彫刻美術館/山口
2005  春のアーティスト・イン・レジデンス「手と目と耳の先へ」国際芸術センター青森
  「もうひとつの楽園 Alternative Paradise」金沢21世紀美術館/石川
2008 「音に恋した美術展」安曇野市豊科近代美術館/長野 唐津市近代図書館/佐賀 釧路市立美術館/北海道
2011 「耳をすまして―美術と音楽の交差点」茨城県近代美術館
2013 「自画自讃―新たな物語づくりのために」東京アートミュージアム、プラザギャラリー/東京
2014 「メタルズ! 変容する金属の美」高岡市美術館/富山、碧南市藤井逹吉現代美術館/愛知 新潟市新津美術館/新潟
2015 「音のかけらと音楽のかたち2015 Scores」川越市立美術館アートホール/埼玉
2016 「かがわ山なみ芸術祭」高松市塩江美術館/香川
  「美術と音楽」群馬県立近代美術館
2017 「TARO賞20年 20人の鬼子たち」岡本太郎記念館/東京
[コレクション]
国立国際美術館、東京都現代美術館、板橋区立美術館、愛知県児童総合センター、静岡県立美術館、資生堂アートハウス、
北海道立近代美術館、川越市立美術館、宇部市野外彫刻美術館、高松市美術館 
 浦 裕幸 URA Hiroyuki 作曲、ドラムス
1984年 東京生まれ。
主にドラムやキーボードの演奏、作曲、録音を行うほか、(サウンド)インスタレーションの展示や、彫刻家、映像作家、 ダンサーとのパフォーマンス、海外ミュージシャンの来日公演の企画など、音楽を通じて国内外の様々なアーティストと交流がある。
大量のお玉を使った、音の鳴らないサウンドインスタレーション「影の音」が「群馬青年ビエンナーレ2012」にて入選。
http://www.ura.two-lines.org/
[主なCDリリース]
2017   「Scores」共演/井上郷子、金沢健一 Meenna/東京
2013 「120+1」共演/山口晋似郎 自主制作
2010 「連続する周波数のための構成」 TWOLINES/東京
2005 「3pm」 TU M'P3/イタリア
[個展]
2017 「ゴーストノート」おみせ/東京
2013   「氵と皮」Ftarri/東京
2012 「浦裕幸 展覧会」三田江古田第二コーポ/東京
2011 「普段考えていること」Masuii R.D.Rギャラリー
[グループ展]
2012   「群馬青年ビエンナーレ2012」群馬県立近代美術館/群馬
2009 「新宿眼科画廊5周年記念展」新宿眼科画廊/東京」
[金沢健一とのコラボレーションワーク]
2017 「Scores 彫刻 音楽 建築」音楽制作/東京アートミュージアム
2016 「美術と音楽」音楽制作/群馬県立近代美術館
  「かがわ山なみ芸術祭」音楽制作/高松市塩江美術館/香川   
  「Scores」音楽制作/ギャラリー揺/京都
2015 「音のかけらと音楽のかたち2015 Scores」音楽制作、パフォーマンス/川越市立美術館アートホール/埼玉(’16)
2012 「音のかけらと音楽のかたち 2012」パフォーマンス /川越市立美術館アートホール/埼玉
2010   「金沢健一「音のかけら」とワークショップ展」 ワークショップ、パフォーマンス/川越市立美術館市民ギャラリー/埼玉