■会場 海岸通ギャラリーCASO(港区海岸通)
■会期 2017年9月27日[水]~10月7日[土]
11:00~19:00(※月曜休館・最終日は17:00まで)
近年、アートにおける素材は、石、鉄などの本格素材から、アルテポーヴェラやもの派、近年再評価されている具体美術等の実験的な試みを経て、オブジェ概念の再認識や様々なデジタルメディアを使用した流行にあふれています。本格素材の呪縛から逃れ、様々なメディアを使った作品が表現されていますが、作品の表現は最終的に具体的な物質に頼らなければ成立しません。継続的に表現とモノの問題を追及し評価されるべき発表を継続している作家や、今日的視点や感性から同じく表現とモノの問題を思索している若い作家も存在しています。
一方、隣国の韓国でも「もの派」の再評価や物質の存在から表出する精神性を追及する現代美術の伝統は様々な形で継続されています。韓国からはspace WILLING N DEALINGのディレクター、キム・インソン氏、作家のパク・ジフン氏が本展にふさわしいアーティストをチョイス。「モノと精神」の関係において、日韓における共通点や差異を探る試みです。