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COVER 今村源 大野浩志 岡本光博 金沢健一 笹岡敬 タムラサトル

■会期 2012年7月21日(土)~8月11日(土) 14:00-19:00 水・木休み

  • オープニングレセプション:7月21日(土)17:00~¥500(1ドリンク付き)
  • アーティストトーク:8月11日(土)16:00~(参加費¥500) 録画(USTREAM版YouTube版
      司会:藤井匡(東京造形大学准教授)

写真

カバー (cover) とは、ポピュラー音楽の分野では、過去に他のアーティスト(演奏家・歌手など)が録音した曲を演奏・歌唱して発表することである。 元は代役を意味する言葉であった。coverから、"カヴァー"とも呼ばれる。(Wikipediaより) 近年カバーは音楽業界で盛んに行われている手法である。美術でも「コラージュ」や「アサンブラージュ」から「アプロプリエーション」或は「サンプリング」や「カットアップ」「リミックス」など似た様々な手法がある。しかし美術のそれらはオリジナリティを絶対視する近代芸術観を嘲笑する為のポストモダン的方法として取り上げられたものであり、音楽のカバーとは少し異なるのではないだろうか。カバーはオマージュ的側面が強く、また有名な曲をカバーするケースも多く、そのオリジナリティが損なわれることは最小限となっている場合が多い。

ところで、美術業界で使われる用語はその用語が大衆的になるにつれ、ポピュラー音楽の世界やマスコミの世界で一般的に使われている。 「アーティスト」「イベント」「パフォーマンス」「イリュージョン」「コラボレーション」最近では「キュレーション」など、数々のワードは美術に於ける本来の意味とは離れ、ファッション用語として盗まれてしまった。ひとつぐらい美術の世界がポピュラー音楽やマスコミから盗み返しても良いのではないのか? 美術にとって「カバー」が成立するのかどうか不明だが、快い回答を示してくれそうな作家たちに呼びかけてみた。

笹岡敬(CASディレクター/アーティスト)