■会期 2012年12月8日(土)~12月29日(土)
14:00-19:00 水・木休み
中前寛文は1996年からの「FINGER PRINTS」シリーズで鑑賞者から採取した指紋から、その指に付着していた細菌を培養して見せるという作品を制作している。中前の、日常の可視の世界と不可視の世界を結びつける試みは、我々の生命や個人のアイデンティティが、たとえば指紋などで固定されるという在り方が、我々が普段意識することの無い、菌の出現によるある種の個性(的なもの)或は表出されたものが結果的に美術の表現として立ち現れてくるものとして表現されることで、日常世界の危うさを表現している。本展ではその細菌を使った新作が発表される。
中前寛文 | |
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1955 | 大阪生まれ |
1979 | 京都市立芸術大学美術学部卒業 |
■個展 | |
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1978 | ギャラリー射手座 (京都) |
1979 | ギャラリーサードフロア (京都) |
1982 | 信濃橋画廊 (大阪) |
1983 | ギャラリー彫刻画夢 (大阪) |
1983 | 神戸現代美術ギャラリー (神戸) |
1986 | 信濃橋画廊 (大阪) |
1988 | 信濃橋画廊 (大阪) |
1988 | 川口・安治川のためのドローイング展 (大阪府立文化情報センター) |
1993 | 『みなそこにやどる』第6回IAL企画展 (伽奈泥庵、大阪) |
1996 | ベルギャラリー (大分県佐伯) |
1998 | The Organic Garden (トキアートスペース、東京) |
1999 | 眠れることと目覚めること (トキアートスペース、東京) |
2000 | 幻が消える時代 (トキアートスペース、東京) |
2001 | グローバルか反グローバルか (トキアートスペース、東京) |
2012 | CAS(大阪) |
■主なグループ展他 | |
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1977~95 | グッドアート展毎年(京都市美術館) |
1979~80 | 京都アンデパンダン展(京都市美術館) |
1980 | 10人の造形展(ギャラリー観・京都) |
1984 | ランニングアート(大阪府立現代美術センター、高松市立美術館、滋賀県立美術館) |
1985 | TOビルエントランスのためのインスタレーション制作(大阪心斎橋) |
1986 | 芸術・平和への対話展(大倉山記念館、横浜) |
1987 | 強靭な欲望展(番画廊企画) |
1988 | 茨木現代美術展(茨木青少年センター) |
1988 | 3rd Anniversary T.K. IT’S HAIRのためのインスタレーション(キリンプラザ大阪) |
1988 | ART EXHIBITION京都・花・宇宙(京都アムズギャラリー) |
1989 | ART DUO’89「沈黙のセレナーデ」(阪急ファイブメッセージステーション、大阪) |
1989 | 現代美術茨木1989展特集作家出品(茨木青少年センター、大阪) |
1989 | PERFORMANCE ART DEMO IN KAWAAJI「MOTHER EARTH」(大阪) |
1989 | TCM大阪本社エントランスロビーのための壁面レリーフ制作 |
1991 | SYNCHRONIZEパフォーミングライブ(京都パフォーミングアーツセンター) |
1991 | BAO芸術祭in堅田に参加(滋賀県大津) |
1992 | 第一回アート・アーティスト・オーディション(横浜みなとみらい21) |
1993 | 京を創る(嵐山渡月橋、京都) |
1993 | 水底にブルー(Dim Sun Barでインスタレーション・大阪) |
1995 | びわこ現代造形展’95招待作家(大津港、滋賀) |
1995 | 戦後50周年記念事業『アジアのピースアート展・戦争と芸術’95(大阪国際平和センター) |
1996 | CULTUER-F7'96(法然院、京都) |
1997 | アーティストプレゼンテーション(P3、東京) |