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How do you make art history our history?展

参加作家: 平松伸之、藤木正則、冨永奇昂、笹岡敬

■会期  8月6日(土)~27日(土) 14:00-19:00 休み:水木に加えて14(日)15(月)16(火)

  • オープニングレセプション:8月6日(土)17時〜(参加費500円1ドリンク付)
  • 冨永奇昂 書道パフォーマンス:8月20日(土)16時〜 録画(1/1)
  • アーティストトーク:8月20日(土)17時〜(参加費500円) 録画(1/2)(2/2)
           平松伸之、冨永奇昂、笹岡敬、藤木正則(旭川からスカイプで参加)

作品写真

日々営まれている、美術はある時点で歴史化されます。 作家が制作する営みは歴史を作ることと同義であるとともに、歴史の成立に対する思考でもあります。 CASでは、正典としての美術史の在り方を疑いながら活動している4人の作家を取り上げ、スタディーズとして美術史を捉える展示を試みます。 尚、この展覧会は来年予定されている日韓交流展のプレイベントでもあります。

平松伸之 HIRAMATSU Nobuyuki

1965年 愛知県生まれ  1990年愛知県立芸術大学大学院(彫刻)修了  平松は日常空間で見慣れているものをギャラリーに持ち込んで構成することで、人の認識を枠組みを問い直すことを目論む。ものや状況をあるフレームで切り取って見せることで、もの自体を見るのではなく、その成り立ちや意味を問い直すような空間体験を作り出そうとしている。国立国際美術館(2000年)では広い展示空間内に実際の車を持ち込んで駐車場を出現させて人々を戸惑わせたり、グレン・ヴィヴィアン・ギャラリー(イギリス、2002年)では古びた陶器コレクション棚にカラフルなPOPを持ち込んで、重厚なヴィクトリア調ギャラリーにチープなディスカウントショップを出現させた。9月3日からCASで個展が予定されている。


藤木正則 FUJIKI Masanori

1952年北海道旭川市生まれ 1974年東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業 1996年 筑波大学大学院芸術研究科デザイン専攻総合造形コース修士課程修了 北海道を中心に活動。これまでイヴェント性の強い作品を展開してきている。日常的な抑圧装置の仕 組みをひとつひとつ明らかにしながら、その仕組み全体を問いかえ すことを意図し様々な形態で発表している。無意味な存在と濃密な 行為により、現代社会の見えない力にコントロールされた事象を取 り戻そうとする、巧妙かつ果敢な抵抗者である。


冨永奇昂 TOMINAGA Kikoh

1964年愛知県江南市生まれ。 1987年名古屋芸術大学美術学部デザイン科卒業。 東海書道芸術院 常任理事 昂書会・ゆよ会主 冨永奇昂は書道や版画をベースに現代美術作品を作る。ワイドショーに出演したり様々なマスコミでも紹介されており中京圏では良く知られている作家である。彼の父も書家で彼自身も書家の顔を持つ。書と現代美術というとアンフォルメルやアクションペインティングとの関係から前衛書を想起するが、彼の作品はそれらとは一線を画し、独自のユーモアを持った作品を展開している。書が現代美術となったとき、どのような表現や価値の在り方をみせるのかに挑戦する開拓者である。


笹岡敬 SASAOKA Takashi

1956年富山県富山市生まれ。1980年愛知県立芸術大学美術学部中退。 在学中よりパフォーマンス集団『狂転体』として活動し、その後『Waterシリーズ』などのインスタレーションで水や光、熱などの捉えにくい素材を操る作家として知られるようになる、『Luminousシリーズ』『Reflexシリーズ』では蛍光管や投光器など都市生活で日常の素材を違った形で表現する。ドイツ、オランダ、ベルギーなど国内外で展覧会多数。 98年にCASを数名で発足。2001年より特定非営利活動法人キャズ運営委員長。海外のオルタナティブアートシーンとの交流を進めている。