■会期 2011年12月3日(土)~12月24日(土) 14:00-19:00 水・木休み
tolerance トレランス
--- 憲法九条へのオマージュ ---
中前寛文は2001年から発表を休止しており、今回は10年ぶりの再開となる。中前作品といえば菌を使用したオブジェで知られるが、生きるという事を多面的な事象で探ってきた作家である。中前によると、生きるという行為としての過程、その連続性から触発される断片としての美術の成立を思考しているという。
今回は「日本国憲法 第二章 戦争の放棄 第九条」のテキストを中心としたインスタレーションになる。個人、家族、社会、国家、民族の鏡に映し出される対象を「見る、見られる」ことの曖昧性をどのように許容するか、その関係の相対を考えたいという。
*トレランス(tolerance)とは、寛容、許容、耐性などという意味がある。
上記展覧会タイトルは、「免疫の意味論」青土社、「生命の意味論」新潮社 多田富雄著から引用。
中前寛文 | |
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1955 | 大阪生まれ |
1979 | 京都市立芸術大学美術学部卒業 |
■個展 | |
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1978 | ギャラリー射手座 (京都) |
1979 | ギャラリーサードフロア (京都) |
1982 | 信濃橋画廊 (大阪) |
1983 | ギャラリー彫刻画夢 (大阪) |
1983 | 神戸現代美術ギャラリー (神戸) |
1986 | 信濃橋画廊 (大阪) |
1988 | 信濃橋画廊 (大阪) |
1988 | 川口・安治川のためのドローイング展 (大阪府立文化情報センター) |
1993 | 『みなそこにやどる』第6回IAL企画展 (伽奈泥庵、大阪) |
1996 | ベルギャラリー (大分県佐伯) |
1998 | The Organic Garden (トキアートスペース、東京) |
1999 | 眠れることと目覚めること (トキアートスペース、東京) |
2000 | 幻が消える時代 (トキアートスペース、東京) |
2001 | グローバルか反グローバルか (トキアートスペース、東京) |
■主なグループ展他 | |
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1977~95 | グッドアート展毎年(京都市美術館) |
1979~80 | 京都アンデパンダン展(京都市美術館) |
1980 | 10人の造形展(ギャラリー観・京都) |
1984 | ランニングアート(大阪府立現代美術センター、高松市立美術館、滋賀県立美術館) |
1985 | TOビルエントランスのためのインスタレーション制作(大阪心斎橋) |
1986 | 芸術・平和への対話展(大倉山記念館、横浜) |
1987 | 強靭な欲望展(番画廊企画) |
1988 | 茨木現代美術展(茨木青少年センター) |
1988 | 3rd Anniversary T.K. IT’S HAIRのためのインスタレーション(キリンプラザ大阪) |
1988 | ART EXHIBITION京都・花・宇宙(京都アムズギャラリー) |
1989 | ART DUO’89「沈黙のセレナーデ」(阪急ファイブメッセージステーション、大阪) |
1989 | 現代美術茨木1989展特集作家出品(茨木青少年センター、大阪) |
1989 | PERFORMANCE ART DEMO IN KAWAAJI「MOTHER EARTH」(大阪) |
1989 | TCM大阪本社エントランスロビーのための壁面レリーフ制作 |
1991 | SYNCHRONIZEパフォーミングライブ(京都パフォーミングアーツセンター) |
1991 | BAO芸術祭in堅田に参加(滋賀県大津) |
1992 | 第一回アート・アーティスト・オーディション(横浜みなとみらい21) |
1993 | 京を創る(嵐山渡月橋、京都) |
1993 | 水底にブルー(Dim Sun Barでインスタレーション・大阪) |
1995 | びわこ現代造形展’95招待作家(大津港、滋賀) |
1995 | 戦後50周年記念事業『アジアのピースアート展・戦争と芸術’95(大阪国際平和センター) |
1996 | CULTUER-F7'96(法然院、京都) |
1997 | アーティストプレゼンテーション(P3、東京) |