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今井祝雄展「フレームイン」

キュレーション:笹岡敬(美術家)

■会期 2011年6月4日(土)~6月25日(土) 14:00-19:00 水・木休み

  • オープニングレセプション:6月4日(土)18:00~¥500(1ドリンク付き)
  • アーティストトーク:6月18日(土)16:00~(参加費¥500) 聞き手:笹岡敬 録画(youtube)
作品写真

 「フレーム」は見ることの既成概念や常識を規制し制約するものの一つである。いっぽう、それをあてがうことで見過ごされがちなものを際立たせ注視させる働きをする。こうした視覚の構造と制度を意識してこのところ制作しているが、今回は文字どおりフレームの中に入り込むことで見えてくるものと出会いたいと考えた。フレームの真只中で、知の枠組みを含め、当り前のことと当り前でないことの境界を見定めてみようと思う。 今井祝雄

今井祝雄
1946 大阪府生まれ
1964  今井祝雄個展―17歳の証言(ヌーヌ画廊/大阪)
1965  具体美術協会会員(1972年解散まで全展出品)
1966  第10回シェル美術賞展1等賞(東京、京都)
  空間から環境へ(松屋;東京)
1967  第5回パリ青年ビエンナーレ(パリ市美術館)
1968  現代の空間’68-光と環境(そごう/神戸)
1970 万国博美術展(万国博美術館/大阪)
1972  3人の心臓音による街頭イベント(御堂筋/大阪)
  映像表現’72(京都市美術館)
1973  京都ビエンナーレ―集団による美術(京都市美術館)
1975  インパクトアート・ビデオアート’74(ギャラリーインパクト/ローザンヌ;スイス)
1976  日本の現代作家展-デュシャンを透して…(ギャラリー・ペテ/大阪、関西日仏学館/ 京都)
1979  毎日の自写像『デイリーポートレイト』開始
1980  ビデオ・ローマ’80(ローマ民俗美術館/イタリア)
1982  第4回シドニービエンナーレ(オーストラリア)
  新大阪駅前モニュメント『タイムストーンズ400』制作
1983 現代美術による写真(東京国立近代美術館および京都国立近代美術館)
  今井祝雄-矩形の時間(ギャルリーキタノサーカス/神戸)
1985  現代のセルフポートレート(埼玉県立近代美術館)
1986  日蘭ビデオ4人展(大阪府立現代美術センター)
1988  日本先端科技芸術展(台湾省立美術館)
1989  河原温と同時代の美術1966-1989(ICA名古屋)
1992  関西文化学術研究都市モニュメント『トキの球』『ヒトの球』(京都府精華町)
1994  時間/美術―20世紀美術における時間の表現(滋賀県立近代美術館)
1996  BACK & FORTH 今井祝雄・白の空間1964-1966(ギャラリー16/京都)
1997 <私>美術のすすめ―何故WATAKUSHIは描かれたか(板橋区立美術館/東京)
2000 震災と美術―9・17から生まれたもの(兵庫県立近代美術館)
2001 京阪電鉄開業90年モニュメント『ここから、ここへ』(天満橋駅ホーム)
2002 とき曼陀羅展(スタジオ・アーカ/大阪)
2003 素材としての水、主題としての水/展(成安造形大学ギャラリー・アートサイト)
  今井祝雄-分身の術(LADSギャラリー/大阪)
2004  結成50周年記念「具体」回顧展(兵庫県立美術館)
2005  今井祝雄-デイリーポートレイトの四半世紀(夢創館/神戸)
2006 マイ・ルール―わたし時間の集積(ボーダレス・アートギャラリーNO-MA/近江八幡)
  ラディカル・コミュニケーション:日本のビデオアート1968-1988」(ゲティセンター/ロサンジェルス)
2008  YEBESSAN-今井祝雄〈分身の術〉展(アトリエ風姿花伝/西宮;兵庫)
2009  今井祝雄-白のうちそと(楓ギャラリー/大阪)
  ヴァイタル・シグナル―日米初期ビデオアート(ジャパンソサエティ/ニューヨーク、
  ボストン美術館、ロサンジェルス・カウンティー美術館、横浜市美術館、愛知県文化情報センター、早稲田大、立命館大、東京藝大、国立国際美術館ほか~2010)
2010  かたちのちから―高度成長期の美術篇・大阪市立美術館コレクションを中心に/展、
大阪市立近代美術館(仮)心斎橋展示室
2011  今井祝雄展「フレーム考」(LADSギャラリー/大阪)
 
*著書『白からはじまる―私の美術ノート』(ブレーンセンター)、『デイリーポートレイト―四半世紀・記憶の日記』(スタジオワープ)、『オン・ザ・テーブル―パフォーマンスinブック』(樹花舎)ほか。