■会期 2011年6月4日(土)~6月25日(土)
14:00-19:00 水・木休み
「フレーム」は見ることの既成概念や常識を規制し制約するものの一つである。いっぽう、それをあてがうことで見過ごされがちなものを際立たせ注視させる働きをする。こうした視覚の構造と制度を意識してこのところ制作しているが、今回は文字どおりフレームの中に入り込むことで見えてくるものと出会いたいと考えた。フレームの真只中で、知の枠組みを含め、当り前のことと当り前でないことの境界を見定めてみようと思う。 今井祝雄
今井祝雄 | |
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1946 | 大阪府生まれ |
1964 | 今井祝雄個展―17歳の証言(ヌーヌ画廊/大阪) |
1965 | 具体美術協会会員(1972年解散まで全展出品) |
1966 | 第10回シェル美術賞展1等賞(東京、京都) |
空間から環境へ(松屋;東京) |
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1967 | 第5回パリ青年ビエンナーレ(パリ市美術館) |
1968 | 現代の空間’68-光と環境(そごう/神戸) |
1970 | 万国博美術展(万国博美術館/大阪) |
1972 | 3人の心臓音による街頭イベント(御堂筋/大阪) |
映像表現’72(京都市美術館) |
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1973 | 京都ビエンナーレ―集団による美術(京都市美術館) |
1975 | インパクトアート・ビデオアート’74(ギャラリーインパクト/ローザンヌ;スイス) |
1976 | 日本の現代作家展-デュシャンを透して…(ギャラリー・ペテ/大阪、関西日仏学館/
京都) |
1979 | 毎日の自写像『デイリーポートレイト』開始 |
1980 | ビデオ・ローマ’80(ローマ民俗美術館/イタリア) |
1982 | 第4回シドニービエンナーレ(オーストラリア) |
新大阪駅前モニュメント『タイムストーンズ400』制作 |
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1983 | 現代美術による写真(東京国立近代美術館および京都国立近代美術館) |
今井祝雄-矩形の時間(ギャルリーキタノサーカス/神戸) |
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1985 | 現代のセルフポートレート(埼玉県立近代美術館) |
1986 | 日蘭ビデオ4人展(大阪府立現代美術センター) |
1988 | 日本先端科技芸術展(台湾省立美術館) |
1989 | 河原温と同時代の美術1966-1989(ICA名古屋) |
1992 | 関西文化学術研究都市モニュメント『トキの球』『ヒトの球』(京都府精華町) |
1994 | 時間/美術―20世紀美術における時間の表現(滋賀県立近代美術館) |
1996 | BACK & FORTH 今井祝雄・白の空間1964-1966(ギャラリー16/京都) |
1997 | <私>美術のすすめ―何故WATAKUSHIは描かれたか(板橋区立美術館/東京) |
2000 | 震災と美術―9・17から生まれたもの(兵庫県立近代美術館) |
2001 | 京阪電鉄開業90年モニュメント『ここから、ここへ』(天満橋駅ホーム) |
2002 | とき曼陀羅展(スタジオ・アーカ/大阪) |
2003 | 素材としての水、主題としての水/展(成安造形大学ギャラリー・アートサイト) |
今井祝雄-分身の術(LADSギャラリー/大阪) |
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2004 | 結成50周年記念「具体」回顧展(兵庫県立美術館) |
2005 | 今井祝雄-デイリーポートレイトの四半世紀(夢創館/神戸) |
2006 | マイ・ルール―わたし時間の集積(ボーダレス・アートギャラリーNO-MA/近江八幡) |
ラディカル・コミュニケーション:日本のビデオアート1968-1988」(ゲティセンター/ロサンジェルス) |
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2008 | YEBESSAN-今井祝雄〈分身の術〉展(アトリエ風姿花伝/西宮;兵庫) |
2009 | 今井祝雄-白のうちそと(楓ギャラリー/大阪) |
ヴァイタル・シグナル―日米初期ビデオアート(ジャパンソサエティ/ニューヨーク、 |
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ボストン美術館、ロサンジェルス・カウンティー美術館、横浜市美術館、愛知県文化情報センター、早稲田大、立命館大、東京藝大、国立国際美術館ほか~2010) |
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2010 | かたちのちから―高度成長期の美術篇・大阪市立美術館コレクションを中心に/展、 大阪市立近代美術館(仮)心斎橋展示室 |
2011 | 今井祝雄展「フレーム考」(LADSギャラリー/大阪) |
*著書『白からはじまる―私の美術ノート』(ブレーンセンター)、『デイリーポートレイト―四半世紀・記憶の日記』(スタジオワープ)、『オン・ザ・テーブル―パフォーマンスinブック』(樹花舎)ほか。 |