キュレーション:工藤健志(学芸員)
■会期 2010年11月6日(土)~11月27日(土)
13:00-19:00 水・木休み
- オープニングレセプション:11月6日(土)18:00~¥500(1ドリンク付き)
- アーティストトーク:11月27日(土)18:00~(参加費¥500 定員20名)
岡本光博(アーティスト)、工藤健志(学芸員) 、聞き手 笹岡敬(アーティスト)
あの・・話題となった「バッタもん」の再登場である。
アートという枠組みの中に安住し、本質的には無益・無害、その副次的な効果ばかりを狙う昨今のアートシーンに反発するかのように、岡本光博はどこまでもアートを社会批評のツールとして用い、さらにはアートというメディアそのものにも批判を加えていく。既成の価値観への異議申し立て、笑いや恐怖といった感情の喚起、多様な欲望の描出、そして文化における引用と剽窃の問題など。コンセプチュアルアートとポップアートの止揚による、現代/社会の批評モデルがそこに存在する。むろん、「オブジェクト」としての魅力も備えながら。
アートと社会の関係、そしてアートとは何かという根本命題・・・、使い古された問いかけではあるが、こうした時代だからこそ「バッタもん」をとおして、もう一度振り返る必要があるように思う。
岡本光博 |
1968 |
京都市生まれ
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1994 |
滋賀大学大学院教育学終了
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1994-96 |
アート・スチューデンツ・リーグ・オブ・ニューヨーク 絵画コース
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1997-99 |
CCA北九州にて研究・制作 |
2001-4 |
ドイツでのレジデンスを中心に活動(インド・スペインほか)
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2004-6 |
台湾・沖縄を拠点に活動
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2007- |
京都を拠点に活動 |