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CAS企画展 「FAITH」

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「FAITH」展 キュレーション:キャロル・ホー(アーティスト)  コーディネーター:関 澄子(アーティスト)

後援:ブリティッシュ・カウンシル BC Logo

■会期 2004年3月1日(月)〜5月1日(土) (3期に分けて)
1:00pm-7:00pm 月曜〜土曜 Open (日/祝は休み)
  • オープニングレセプション:3月1日(月)18時〜(ワンドリンク付き500円)
  • 対談1 2004年4月3日(土)16時〜 (参加費800円)
    「ロンドンアート事情」関 澄子 VS. 稲垣 智子(アーティスト)
  • 対談2 2004年4月17日(土)16時〜 (参加費800円)
    シャローン・リー・クラーク VS. サイモン・リー・クラーク
    司会:中井康之[国立国際美術館学芸員] (通訳あり)
Photo


搬入
搬入の様子(4月11日)



トークを終えて

   写真やビデオが、作品の表現方法としてポピュラーとなっているコンテンポラリーアートの中で、ペインティング(絵画)に対する、クリシエ(月並み)な古い考え方 を排除して、いかに新しい方法でアプローチできるか? ロンドンを拠点として活動している様々な国籍の若いアーティストたちによる、チャレンジと探究心が、このコラボレーションショーの意図するところにある。抽象画、具象画、風景画、作品のコンセプトなど、それぞれの作家で異なるが、その反面、彼らの作品からは、お互いに影響を受けながら、なおかつ補っている側面が論証できると思われる。そして、どのアーティストも一貫して、“多元的共存= 一社会に、人種、宗教、文化などの異なる集団が共存すること”を、新しい現代絵画の中の可能性として見出し信じた制作活動をしている。

キャロル・ホー
訳(関 澄子)


第1期 2004年3月1日(月)〜3月19日(金)
カタリーナ・イバニッシュ、ケイト・パルマー、マーク・ピアソン

Katarina Ivanisin(カタリーナ・イバニッシュ)

カタリーナ・イバニッシュの、シリーズ作品“都市景観”は彼女の故郷ドュブロッビニックにある家の寝室の窓から見える景色を撮影した写真をもとに造られている。その眺めは一見、牧歌的な地中海の風景画の佇まいを思わせる、輝かしく整えられた中世の町並みである。が、しかしその反面、過去から近年にかけて起こった暴力的な出来事に対してそのつけを払うかのように、スナップショットのようにその由緒ある歴史を砕く。同時に、そんな歴史と記憶とを共に、告発のシーンとして描写している場所でもある。スナップショットは、破った新聞誌や光沢のある雑誌の画像から再復元されており、アーティスト自身の個人的感情とそれら歴史とをつなぐ記憶の集大成を伝えている。
Kate Palmer(ケイト・パルマー)

ケイト・パルマーは、複雑な抽象的、動的な空間が造られるその過程を、作品に使っている。その作業は、流動性の中に、風変わりなまでに敏感な手段を用いており、そしてそれはまた、出来事を予測するつもりで突然、無関心を装い、私たちの視覚を動揺させ、漠然とした空間を心に浮かばせる。
Mark Pearson(マーク・ピアソン)

マーク・ピアソンの作品は、自然界の普遍的特性(いわば、天然的形式主義)の構造の表現を抽象的な方面よりアプローチしている。シリーズ作品“表面の緊張”は水性絵の具と伝統的素材キャンバス地による維持という、2つの固有の性質の相違のみによって造られている。


第2期 2004年3月22日(月)〜4月10日(土)
クレア・ペステリエ、エミ・アボラ、関 澄子

Claire Pestaille(クレア・ペスタリエ)

クレア・ペスタリエの作品は、西洋美術史の絵画など、伝統的なジャンルを題材に、美しさと卑しさ、快楽と恐怖、ロマンチシズムと幻滅、過度と損失などの、物事の二元性について、追求している。古来の絵画の名人たちの独自性について、再考案しながら、その物語性や独創的な歴史をあえて妨げ、彼女自身の干渉によって、よりその世界を広げることを意図としている。破壊的なビジョンと共にその二重性や矛盾、そして隠された本当の意味を精巧に描き出している。

Emi Avora(エミ・アボラ)

エミ・アボラが描くペインティングの世界は、ごくありふれた不動産の住居案内や建築物の内装広告から、イメージを造りあげている。無人の部屋や空虚なロケーションから、そこで起こりうる物語を想像し、現実とフィクションの間に生じる心理学的空間を追求している。
SEKI Sumiko(関 澄子)

焦点のぼやけた華美な色合いを背景に、大胆な筆のタッチの腐敗した花が、漂っている。そんな2つのコンビネーションから表現される関 澄子のペインティングの世界は、イメージを写真と静物描写から再創造することにより、表面上でその2つの相互作用を可能にさせる。また朽ちていく花のポートレイトは、過ぎて行く時間や、はかない瞬間を捉えようとしているかのようだ。 


第3期 2004年4月12日(月)〜5月1日(土)
キャロル・ホー、シャローン・リー・クラーク、サイモン・リー・クラーク

Carol Ho(キャロル・ホー)

従来の月並みな具象画家キャロル・ホーは、その作風に題材としたモデルとの、身体的な違いを捉える事に挑戦を試みている。彼女の作品は、服装や髪型などに対する観る側からの率直かつ強靭な凝視によるごまかし、変化によるものであり、私たちが何を着用するかによって、私たちの個性の相違はむしろ縮少するのではないかという事実を反映している。
Sharon Leahy Clark(シャローン・リー・クラーク)

シャローン・リー・クラークの指先で描かれたペインティングは、熱心な指のマークの繰り返しにより、ある特定の形を造りあげている。描かれたマークや指 紋など、その残像のみが絵画としての接触点となっている。キャンバス地に描かれた部分は、まるで小さな涙のようにおぼろげな物語を観る者に捧げ、残された空白のスペースが、物語のすべてを抱きかかえているかのようだ
Simon Leahy Clark(サイモン・リー・クラーク)

サイモン・リー・クラークは、本来アートの素材ではない材料を日常の生活から着想し、伝統的絵画との境界線を探求している。彼のシリーズ作品 “バブルガム”と “ニュースペーパー”は、ポピュラーな印刷物を通じ、情報を得ている私たちの日々の消費文明に、コメントしているかのようだ。

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Last Update 2004/05/069:06:15