CAS企画展 「山本香」展(Costume Play, Bride series)
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「山本香」展(Costume Play, Bride series)
キュレーション:キャノン株式会社・文化支援推進課 高橋淳子
■会期 2004年1月19日(月)〜2月21日(土)
1:00pm-7:00pm 月曜〜土曜 Open (日/祝は休み)
- オープニングレセプション:1月19日(月)18時〜(ワンドリンク付き500円)
- アーティストトーク: 山本香VS女子大生数名 1月31日(土)16時〜(参加費800円)
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今回山本は、「Costume Play, Bride series」として新たな写真シリーズを発表する。
「愛の部屋」シリーズでは、不倫している OL、援助交際の女子高生、娼婦といった、どこか翳りをもった女性たちを自ら演じ、ラブホテルでの様々な性の形を表現した。CASでの2回目の個展「あまい生活」では、リアルタイムで日常の山本香が、白く清潔な女の子の部屋で彼氏との甘い生活を送る姿が映し出されている映像作品を発表した。それは 彼女自身のプライベートルームであり、日常のなかに「女<性>」を虚構として演じられる「愛」と現実との距離を確認する作品であった。
愛をテーマにするといっても、それらにおいて恋愛の形としての表現を追求していた山本だが、今回の「Costume Play, Bride series」では、一転して花嫁を演じ結婚という制度に疑問を投げかける。結婚式で花嫁が記念写真を撮影することは日々習慣的に行われているが、山本 の花嫁写真は通常とは異なる。裾が乱れた花嫁だったり、ドレスとは異なるものを着ているセクシャルなウェディング衣装だったり。それらの写真は普段、私 たちが見ることの無い少しずれた花嫁という愛のかたちを写し出す。
愛の終着点としてある結婚とは何か?花嫁とは誰なのか?山本は真摯な姿で自ら問いつめ、その問いは同時に観る人にも投げかける問いである。
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【略歴】
1975年 |
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兵庫生まれ
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1996年 |
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ビジュアルアーツ専門学校写真学科卒業
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【個展】
1998年 |
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「Room of Silence―静かな部屋」モールギャラリー、東京
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2000年 |
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「愛の部屋」CAS、大阪(キュレーション:浅井俊裕 水戸芸術館現代美術センター)
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2002年 |
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「あまい生活」CAS、大阪(キュレーション:八木宏昌 富山県水墨美術館学芸員) |
【グループ展】
1997年 |
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「人間の街」ガーディアン・ガーデン、東京 |
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JPS「ヤングアイ」、大阪 |
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第11回大なんば祭「『なんばヌーボォ』女性フォトグラファー展」元精華小学 校、大阪 |
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神戸アート・アニュアル*97「art port」神戸アートビレッジセンター、兵 庫 |
1998年 |
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東京写真月間'98「カレイドスコープ―90年代の女性写真家たち」新宿パーク タワー・アトリウム、東京 |
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「ル・パノプティック展」神戸ファッション美術館、兵庫 |
1999年 |
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水戸アニュアル99「プライベートルーム?―新世代の写真表現」水戸芸術館、茨城 |
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「当世物見遊山」お宿吉水、京都 |
2001年 |
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「KYOZON」Camloops Art Gallery、カナダ |
2002年 |
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Futuring Power 写真新世紀10周年記念展 東京都写真美術館 |
2003年 |
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永遠の瞬間展 FRAGIRE 大阪ミノルタフォトスペース |
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Futuring Power 大阪展/仙台展 |
【その他、出版等】
2001年2月25日初版発行。角川文庫「恋ノウタ」に使われている4人の写真家のうちの 1人として掲載。
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2001年3月30日発行1259号。マガジンハウス「アンアン」写真の企画のなかでセルフポートレイトの先生として登場。
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【受賞】
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Last Update 2004/01/2515:17:12
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