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CAS企画展 YAMAMOTO Kaori

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山本香展「あまい生活」キュレーション:八木宏昌(富山県水墨美術館学芸員)

■会期→2002年1月21日(月)〜2月28日(木)1:00pm-7:00pm 月曜〜木曜 Open (金/土/日/祝は休み)

  • オープニングレセプション:1月21日(月)18:00pmより (500円ワンドリンク付き)
  • 対談1:1月26日(土)4時より (参加費800円)
    タイトル:「あまい生活」
    山本香VS八木宏昌(富山県水墨美術館学芸員)
  • 対談2:2月9日(土)4時より (参加費800円)
    タイトル:「愛」
    山本香VS羽下大信(サイコセラピスト、甲南大学教授)
    ラブホテルを舞台設定にした、セルフポートレイトのシリーズ≪愛の部屋≫を発表してきた山本香が、今度は彼氏とのラブラブな生活を綴ったヴィデオ映像の流れる≪プライベートルーム≫を出現させる。
 ≪愛の部屋≫は、多目的化された現代のラブホテルではない、かつてのラブホテル、あるいは出合茶屋のような、どこか陰湿なイメージをもった場所で、彼女がさまざまな「女<性>」を虚構として演じ、見られるものとしての1シーンを作り上げていた。
 しかし、今回の映像には、リアルタイムで日常の山本香が、白く清潔な女の子の部屋で、彼氏との甘い生活を送る姿が映し出されている。
 作品は、これまでと共通した「愛」というテーマを扱ってはいるが、表現としてはまったく対照的なものである。つまり、作品でありかつ彼女自身のプライベートルームでもあるのだ。
 もちろん、二人のラブラブぶりを見せつけたいわけではない。作品を虚構として距離をおいていた彼女が、今度は観衆を引き寄せ、さらに作品(部屋)の中へと招き入る。
 個室世代と呼ばれる現代の日本人にとって、彼女の作品がどう感じられるのか..。
それは「愛」についての彼女の問いかけであり、彼女自身の確認でもある。

富山県水墨美術館学芸員 八木宏昌

【略歴】
1975年 兵庫生まれ
1996年 ビジュアルアーツ専門学校写真学科卒業
【個展】
1998年 「Room of Silence―静かな部屋」モールギャラリー、東京
2000年 「愛の部屋」CAS、大阪(キュレーション:浅井俊裕 水戸芸術館現代美術センター)
【グループ展】
1997年 「人間の街」ガーディアン・ガーデン、東京
     JPS「ヤングアイ」、大阪
     第11回大なんば祭「『なんばヌーボォ』女性フォトグラファー展」元精華小学 校、大阪
     神戸アート・アニュアル*97「art port」神戸アートビレッジセンター、兵 庫
1998年 東京写真月間'98「カレイドスコープ―90年代の女性写真家たち」新宿パーク タワー・アトリウム、東京
     「ル・パノプティック展」神戸ファッション美術館、兵庫
1999年 水戸アニュアル99「プライベートルーム?―新世代の写真表現」水戸芸術館、茨城
     「当世物見遊山」お宿吉水、京都
2001年 「KYOZON」Camloops Art Gallery、カナダ
【その他、出版等】
2001年2月25日初版発行。角川文庫「恋ノウタ」に使われている4人の写真家のうちの 1人として掲載。
2001年3月30日発行1259号。マガジンハウス「アンアン」写真の企画のなかでセルフポートレイトの先生として登場。
【受賞】
1997年 第16回「写真新世紀」優秀賞

展示 カタログ(A4見開き)
300円
トーク 八木vs 山本 トーク 羽下 vs 山本

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Last Update 2003/07/08 17:18:23