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CAS企画展 豊嶋康子展

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豊嶋康子展
キュレーション:三井知行(ハラ ミュージアム アーク)

■2000年2月25日(金)〜4月1日(土)
1:00pm-7:00pm 水曜〜土曜 Open 祝休
  • 2月25日 5:00pm- オープニング(アーティスト・トークと ワークショップ)
  • 4月8日(土) 4:00-6:00pm アーティストトーク:豊嶋康子 聴き手:笹岡敬
Photo   

豊嶋康子は1990年、まだ学生ながら選ばれ参加した、軽井沢の高輪美術館(現:セゾ ン現代美術館)の「ART TODAY 1990 複製技術時代の芸術復興」展に記入欄以外の部 分を鉛筆で全て塗り潰したマークシートの解答用紙や、長さ180メートルにも及ぶ環 状の「エンドレスソロバン」を出品し鮮烈なデビューを果たしました。

以来、一貫し て日常生活の中で無意識のうちに従い利用している制度・システム・基準などに鑑賞 者の意識を向け、考えさせるような作品を発表しています。作品の素材は鉛筆、定規 、振込みカードなど日常的なもので、そこに機転の利いた最小限の「ずらし」を加え ることで機能不全に陥らせる(例えば定規を高熱で歪ませて目盛りやラインを無効に する)という方法が多く採られます。そのため作品は非常に概念的・思索的で難解で ありながら、同時に親しみ易さ・かわいらしさや機知・ユーモアを兼ね備え、現代美 術の中でも極めて特異で興味深い作家として、近年評価が高まっています。

彼女の制 作の基本には表現に対する根源的な考察があり、結果、彼女は表現を芸術家の特殊な 行為ではなく、より普遍的なもの−誰でも表現欲求があり、実際に表現をする−とし て捉え、ぎりぎりまで拡大解釈をしています。銀行(システム)内の虚のスペースに 自分の場所を確保する「口座開設」、“他人から表現された自分”として賞状や通知 表をそのまま提示する作品、魚が存在を主張する(しかもそのことで存在が脅かされ る)道具としての「浮き」などはその好例といえるでしょう。

今回のCASでの展示は、1996年以降の活動の中核をなす「見えない作品」というべき 「口座開設」「ミニ投資」等の金融シリーズや通知表・賞状のシリーズを中心にビデ オ作品や定規のシリーズなどを取り混ぜたものとなる予定です。また作品を追体験し ながら作品同士をリンクさせる「振込み」のワークショップも行う予定です。

三井知行

豊嶋康子 とよしま やすこ
1967年 埼玉県生まれ 
1993年 東京芸術大学大学院美術研究科油画専攻修士課程修了

個展
1990年 田村画廊/東京
1992年 真木・田村画廊/東京
1992年 秋山画廊/東京
1993年 横浜ガレリア/神奈川
1996年 One Day One Show Gallery360°/東京
1996年 「実験展・3」M画廊/栃木
1997年 秋山画廊/東京
1997年 クリテイオム25 水戸芸術館/茨城
1997年 ART YARE'S1997' JAZZオーネット、スペースU/栃木、群馬
1997年 Key Gallery/東京
1998年 M画廊/栃木
1998年 'ORIGINATION' THE GALLERY/ガーンジー島(英国チャネル諸島)
1999年 'MATTER7S Gallery360°/東京
1999年 M画廊/栃木

グループ展
1990年 「Art Today'90複製技術時代の芸術復興」高輪美術館(セゾン現代美術館)/長野
1992年 「第一回 トランスアート・アニュアル ペインティング クロッシング」横浜ガレリア/神奈川
1994年 「Ducle Booking」Gallery360°/東京
1995年 「男と女の同性愛」佐賀町bis、ギャラリーTAF/東京・京都
1996年 「Immplicate Order」ギャラリー美遊/東京
1996年 「Sweetherts」Gallery360°/東京
1997年 「KUNNST=KAPITAL」Gallery360°/東京
1997年 「Art in Tokyo No.9・(私)美術のすすめ」板橋区立美術館/東京
1997年 「Art Today 1997 OPEERA APERTA開かれた作品の詩学」セゾン現代美術館/長野
1998年 「Reference」ガレリアラセン/東京
1998年 「Art in Tokyo No.10・加害/被害」板橋区立美術館/東京
1999年 「脱・現代美術教養論」板橋区立美術館/東京

”振込み”ワークショップのご案内

現在開催中の「豊嶋康子展」に於いてワークショップを 行っています。このワークショップは作家の口座に みなさんが現金を振り込むことで参加できます。 みなさんと作家の間で振込みという行為を交換することでリンクし合い、 共同作業で作品を完成させるというものです。

  1. みなさんから作家の口座へ小額の振込みをしていただきます。
  2. 現在CASで展示をしている預金通帳に参加された方の名前とともに振込み記録が印字されます。
  3. 参加された方の口座 に後日作家から(振込み手数料を差し引いた額の)返金の振込みがあります。
  4. みなさんの預金通帳に作家の名前が記録されます。
  5. みなさんからの振込みと作家からの返金の振込み記録により、作家の通帳がいっぱいになったところで作品は完成します。
Workshop
作家による説明
RealPlayerお聞きください (2'40")
ふるって御参加いただけますようご案内いたします。

参加要領
  1. 下記掲載の作家の銀行口座のいずれか に参加者のみなさんが任意の金額を振り込んでください。
    • 大阪銀行 東京支店 普 117217
    • さくら銀行 京橋支店 普6421104
    • 三和銀行 水道橋支店 貯1029794
    • 住友銀行 高田馬場支店 普1255494
    • 大和銀行 日本橋支店 普8520526
    • 東京三菱銀行 池袋支店 普1063688
    • 第一勧業銀行 成増支店 普1897506
    • なみはや銀行 谷町支店 普3007115
    • 尼崎信用金庫 天満橋支店 普0225998
    • 幸福銀行 天満橋支店 普 422339
    いずれも口座名義人は 豊嶋康子(トヨシマ ヤスコ)

  2. 下記のいずれかの方法で返金用の口座番号 (銀行名/支店名/種別/番号/名義)をCASまで連絡して ください。
    • メール info@cas.or.jp
    • FAX 06-6244-3833
    • 直接 CASにおいでの際にお教え下さい。
    入金が確認されしばらく後に返金の振り込みが作家からなさ れます。
以上でワークショップに参加出来ます。 なお、作家の通帳は会期中CASで展示してあり、随時記帳 します。なお、振り込み手数料ですが、作家の口座宛て及び、 返金時の両方の御負担をお願いします。 同一銀行の他支店からの振込み手数料は105円、他行からの場合は315円となります。
本ページは当時のデータをもとに誤字脱字等を訂正し再製作したものです。
特に口座名等は当時のデータです。

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Last Update 2006/10/1018:12:42